2025年2月4日、中国商務部（MOC）と海関総署（GACC）は「公告2025年第10号」で、タングステン、テルル、ビスマス、モリブデン、インジウムの関連品目に対して輸出管理を実施する旨の公告を発表しました。同公告は即日発効されました。また、昨年11月に公布された間もない「両用品目輸出管理リスト」についても、同公告に基づいた更新が行われることになりました。

　公告で指定された品目を輸出する場合、輸出業者は「中華人民共和国輸出管理法」および「両用品目輸出管理条例」の関連規定に基づき、商務部から許可を取得する必要があります。

　中国は、タングステンやその他の両用（デュアルユース）品目の主要な生産国・輸出国として、一貫して大量破壊兵器の拡散防止や国際的な責務の履行に取り組んできました。法律に基づき、国家の安全保障と国益を守るために特定の品目に対して輸出規制を実施しています。今回、新たにデュアルユース品目を輸出管理リストに追加したことは、発展と安全保障のバランスを取るという中国の包括的な戦略を反映していると強調しています。