PETAクルエルティフリー認証

PETAクルエルティフリー認証

2026-07-02

世界的に消費者、小売チャネル、EC プラットフォームにおいて、動物福祉、サステナブル消費、倫理面でのラベリングへの関心が高まっています。その中で「クルエルティフリー(Cruelty-Free、動物実験不実施)」の表記を採用した製品は国際市場で大幅な伸びを記録しています。PETA(People for the Ethical Treatment of Animals、動物の倫理的扱いを求める人々の会)が運営する「Beauty Without Bunnies」認証は、世界的に影響力・認知度の高い動物実験フリー認証の一つです。欧米をはじめとする主要国際市場に進出する消費財企業にとって、当該認証はグリーンかつ高付加価値のブランドイメージを構築する上で重要な要素となりつつあります。またブランドの信頼性アピール、海外販路との商談、サプライチェーンの動物実験に関する方針提示にも活用されています。

REACH24Hは、化粧品、パーソナルケア製品、家庭用洗浄製品および関連消費財を扱う企業に対し、PETAクルエルティフリー認証の申請適格性の事前評価、申請資料の準備、サプライチェーンにおける動物実験フリー声明の整理、ロゴ使用および表示・宣伝文言のコンプライアンス確認、代替認証ルートの検討を支援します。これにより、企業はプロジェクト開始前に実現可能性を明確にし、申請上の不確実性を低減できます。

PETAクルエルティフリー認証とBeauty Without Bunniesプログラム

PETAクルエルティフリー認証とは、通常、PETAのBeauty Without Bunniesプログラムにおける「Animal Test-Free」または「Animal Test-Free & Vegan」表示を指します。

同プログラムは、動物の倫理的扱いを求める人々の会(People for the Ethical Treatment of Animals:PETA)によって運営されています。この認証は政府による強制的な行政登録ではなく、業界における任意の第三者認証です。その目的は、企業のコミットメント、サプライチェーン声明、消費者の選択を通じて、化粧品、パーソナルケア製品、家庭用洗浄製品などの消費財分野において、動物実験の削減および廃止を促進することにあります。

審査を通過した企業またはブランドはPETAの動物実験不実施の企業リスト(Ultimate Cruelty-Free List)に掲載されます。また、認可要件を満たす場合、PETAのAnimal Test-FreeまたはAnimal Test-Free & Vegan認証マークを、製品包装、公式ウェブサイト、ECページ、マーケティング資料などに使用することを選択できます。

PETAクルエルティフリー認証の区分

PETAクルエルティフリー認証は、主に2つの区分に分かれます。企業は、ブランドラインおよび製品成分の実態に応じて、申請する認証タイプを選択できます。

認証タイプ

主な要求事項

適用されるケース

Animal Test-Free

(クルエルティフリー/

動物実験不実施認証)

企業自身およびすべての上流原料サプライヤーが、声明書の署名日以降および将来にわたり、原料、処方、最終製品について、いかなる段階においても動物実験を実施、委託、資金提供、または容認しないことを約束する必要があります。

製品に動物由来成分、例えばハチミツ、蜜蝋、ラノリンなどが含まれている場合でも申請可能です。

Animal Test-Free & Vegan

(クルエルティフリー&

ヴィーガン認証)

上記の「動物実験フリー」に関するすべての要求を満たしたうえで、全製品ラインに動物由来成分を一切含まないことが求められます。例として、ハチミツ、蜜蝋、ラノリン、コチニール色素、スクワランなどが対象となります。

動物由来成分を一切含まないヴィーガン製品に適しています。

PETAクルエルティフリー認証の対象製品・企業

PETAクルエルティフリー認証のプロジェクトを開始する前に、企業は対象製品の範囲、販売チャネル、サプライチェーンの透明性を明確にしておく必要があります。

1. 対象となる製品カテゴリー


  • 化粧品およびパーソナルケア製品:メイクアップ製品、スキンケア製品、ヘアケア製品、香水、日焼け止め製品(個別評価が必要)、オーラルケア製品など。

  • 家庭用洗浄製品:洗濯用洗剤、食器用洗剤、多目的クリーナー、芳香剤など。

  • その他の消費財:一部のペットケア用洗浄製品、アロマキャンドルなど。

注意点:処方薬、医療機器、ならびに強い特定効能を表示する一部の殺虫剤または消毒剤については、通常、各国の衛生当局、例えば米国FDAやEPAによる臨床試験または毒理学試験に関する強制的な規制を受けます。そのため、PETAクルエルティフリー認証の対象範囲には通常含まれません。

2. 対象となる企業タイプ

PETAクルエルティフリー認証は、主にブランドオーナーを対象としています。海外ECプラットフォーム、例えばAmazon、Sephoraなどでの転換率向上を目指す企業や、海外の実店舗チャネルにおけるバイヤーから「グリーンサプライチェーン」に関する要求を受けている企業にとって、有用な認証となります。

3. 販売地域に関する申請資格(重要)

世界的に法規制要件が変化していることを受け、PETA は企業の認証申請資格を見直しています。今後は米国・カナダで化粧品を販売する企業のみが認証対象となる見込みです。

そのため、企業には申請前にREACH24Hによる申請資格の事前確認を行うことを推奨します。

区分

ケース

説明

申請資格を認められやすいケース

米国またはカナダに実店舗の販路を保有

資格を満たす可能性が高い

米国・カナダの顧客向けに北米限定の自社 EC サイトを運営

一部事例で資格適用可

ドイツまたはインドで商品を販売

PETAの該当国ウェブサイトへの掲載を申請できる場合があり

申請資格が認められないケース

オンライン販売のみの企業

資格なし

事業範囲に米国、カナダ、ドイツ、インドが含まれない

資格なし

Amazonなどのオンラインプラットフォームのみで販売

地域正規販売と認定されず


PETAクルエルティフリー認証とLeaping Bunny認証の違いおよび選択の考え方

グローバル化粧品市場におけるナチュラル・オーガニックおよび環境関連認証の中で、企業はPETAクルエルティフリー認証と他のクルエルティフリー認証を混同しがちです。以下は、PETAクルエルティフリー認証と、もう一つの有名なクルエルティフリー認証であLeaping Bunny(リーピングバニー)との主な違いです。

比較項目

PETA(Beauty Without Bunnies)

Leaping Bunny(リーピングバニー)

運営機関

動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)

CCIC(Coalition for Consumer Information on Cosmetics)/Cruelty Free International(CFI)

主な重点

動物実験を厳格に禁止し、必要に応じてヴィーガン要件を追加

動物実験を厳格に禁止し、固定カットオフ日(Fixed Cut-off Date)制度を採用

審査・監査の仕組み

質問票およびサプライヤーの法的声明に基づく審査制度を採用し、プロセスは比較的効率的

定期的な第三者独立ランダム監査を含み、サプライチェーンのトレーサビリティに対する要求が非常に高い

REACH24Hからの提案:ランドの販売地域がPETAの最新適格性要求を満たさない場合は、代替ルートとしてLeaping Bunny認証の申請を検討できます。申請可否については、REACH24Hまでご相談ください。

PETAクルエルティフリー認証の申請資料リスト

1. 一般資料

  • 企業基本情報

  • 申請企業に属するすべてのブランド、全製品リストおよび各製品の成分表

  • PETA公式の質問票:企業の法人代表者または権限を有する経営層が署名し、法的効力を有するコミットメントを行う必要があります。内容は、いかなる動物実験も実施せず、資金提供せず、容認しないことを約束するものです。


2. 特別要求資料


  • サプライヤー声明:製品処方に使用される各独立原料について、上流サプライヤーが動物実験フリー契約または声明に署名する必要があります。

  • PETAが要求するその他の証明資料

PETAクルエルティフリー認証の流れ、期間、費用


PETAクルエルティフリー認証の主な流れ


PETAクルエルティフリー認証の主な流れ.png

PETAクルエルティフリー認証の一般的な所要期間は、約2〜4か月です。


PETAクルエルティフリー認証の想定期間


技術評価:通常約1〜2週間企業が情報フォームに必要事項を記入し、技術担当者が重点項目を評価します。


資料準備およびサプライヤー調整:通常約1〜3か月この段階が最も時間を要し、不確実性も高い部分です。所要期間は、上流サプライヤーが声明または契約にどれだけ迅速に署名できるかに左右されます。


PETA公式審査:通常約1〜2週間PETAが完全な資料を受領した後、審査および必要な質疑応答を行います。


ロゴ使用料の支払いおよび許諾:通常約1週間企業は認証通過後、ロゴを使用するかどうかを自主的に選択できます。ロゴを使用する場合は、「認証ロゴ使用許諾契約」を締結し、所定の費用を支払う必要があります。


PETAクルエルティフリー認証費用の構成


公式行政費:PETAクルエルティフリー認証済みクルエルティフリー企業リストへの初回審査および掲載自体は無料です。


ロゴ使用許諾費:ブランドが製品包装、ウェブサイト、広告などにPETAロゴを使用する場合、PETAへ一度限りのロゴ使用許諾費を支払う必要があります。現在の標準額は350米ドルであり、年会費はありません。


技術サービス費:前期の製品処方スクリーニング、申請資料一式の作成、PETAとの質疑応答・コミュニケーション、プロジェクト管理などに関する専門コンサルティング費用が含まれます。

PETAクルエルティフリー認証の有効期間と製品変更時の維持管理

PETAクルエルティフリー認証は、一度認証を取得すると、ブランドのサプライチェーンおよび動物実験方針に実質的な変更がない限り、長期的に有効です。

ただし、ブランドが新製品を発売する場合、または製品処方を変更し、新たな原料サプライヤーを導入する場合は、その新サプライヤーと動物実験フリー声明または契約を締結し、関連資料を記録として保存する必要があります。

REACH24HのPETAクルエルティフリー認証申請支援サービス

REACH24Hは、化粧品、パーソナルケア製品、家庭用洗浄製品および関連消費財企業に対し、PETA申請の実現可能性評価、資料準備、公式コミュニケーション、表示・宣伝文言のコンプライアンス支援を提供します。また、企業の対象市場に応じて、Leaping、Veganなどの代替認証ルートも評価できます。

1. 申請実現可能性とルート評価

販売地域、製品カテゴリー、サプライチェーン状況、中国化粧品法規の要求を踏まえ、企業が現在のPETA申請ルートに適しているかを判断し、代替認証または組み合わせ認証の提案を行います。


2. 資料準備とPETA公式コミュニケーション支援

PETA質問票、企業声明、製品リスト、サプライヤーの動物実験フリー声明、原料・成分情報の整理を支援します。また、審査フィードバック、資料補正、説明回答にも対応します。


3. 表示・宣伝文言のコンプライアンス確認と継続的維持管理

cruelty-free、animal test-free、veganなどの表現、およびロゴ使用に関するコンプライアンスを確認します。また、新製品、処方、サプライヤー、販売地域に変更が生じた場合の資料更新も支援します。

PETAクルエルティフリー認証に関するよくある質問(FAQ)

Q1:PETAクルエルティフリー認証とは何ですか。

A:PETAクルエルティフリー認証とは、通常、PETA Beauty Without BunniesプログラムにおけるAnimal Test-FreeまたはAnimal Test-Free & Vegan表示を指します。その中核は、企業およびサプライチェーンが、原料、処方、最終製品について動物実験を行わないことを約束する点にあります。

Q2:Animal Test-FreeとAnimal Test-Free & Veganの違いは何ですか。

A:Animal Test-Freeは、企業およびサプライチェーンが動物実験を行っていないかどうかに重点を置きます。
Animal Test-Free & Veganは、Animal Test-Freeの要求を満たしたうえで、全製品に動物由来成分が含まれていないことも求めます。

Q3:OEM/ODM工場は単独でPETAクルエルティフリー認証を申請できますか。

A:できません。PETAクルエルティフリー認証は、自社ブランドを保有するブランドオーナーの名義で申請する必要があります。OEM/ODM工場は、その製造ラインについて単独で当該認証を申請することはできません。ただし、工場自身が自社ブランドを保有している場合は、当該ブランドとして申請できる可能性があります。

Q4:当社は完全オンライン型の越境EC企業です。PETAクルエルティフリー認証を申請できますか。

A:PETAの現行の適格性要求によると、完全オンライン販売のみの企業、またはAmazonなどのオンラインプラットフォームのみで販売している企業は、通常、地域販売に関する適格性要求を満たしません。
企業は、米国やカナダなどの地域において、実店舗販売または特定の独立サイト販売チネルを有している必要があります。

Q5:製品を中国で販売する場合、PETA認証の申請に影響がありますか。

A:はい、影響があります。過去にPETA本部と協議した際、同団体は「EUや中国など、各地域の化粧品・パーソナルケア原料に関する規制要件が頻繁に変更されること」に懸念を示しており、実際に中国企業からの申請を明確に拒否した事例があります。このため、中国の化粧品企業や中国市場向けに販売する事業者が申請した場合、PETAから申請を拒否されるリスクがあります。

Q6:PETAクルエルティフリー認証はブランドの全製品を対象にする必要がありますか。

A:はい。PETAクルエルティフリー認証は、申請ブランドに属する全製品を対象とする必要があります。「クルエルティフリー」は、個別製品だけでなく、企業またはブランド全体のビジネス倫理およびサプライチェーン方針に関する要求であるためです。

規制に関する詳細については、お問い合わせください。
お問い合わせフォーム