中国香水製品コンプライアンスサービス(届出・登録・運輸・通関)
2026-01-09

香水は、その心地よい香りで使用者の魅力と個性を引き出し、ライフスタイルを豊かにする日用品として世界中で愛されています。しかし、ビジネスとして展開する際、そのコンプライアンス対応は一筋縄ではいきません。香水製品の特殊性からみれば、そのコンプライアンスは化粧品としての規制にとどまらず、「危険化学品」および「危険物」としての規制要件も満たす必要があります。

つまり、香水製品が中国市場へ適正に参入するためには、中国国家薬品監督管理局、応急管理部、交通運輸部および税関総署など、多省庁にわたる規制要件に同時対応しなければなりません。いずれかのプロセスで不備が生じれば、製品届出の失敗や通関の停滞、貨物の没収、さらには行政罰を招く恐れがあり、製品の上市スケジュールに深刻な影響を及ぼす可能性があります。

したがって、香水メーカーや関連事業者にとって、各部門の規制要件を包括的に理解し、コンプライアンスを徹底することは、製品を適正に市場へ投入するためのカギとなります。

中国化粧品規制における香水の管理要件

中国において、香水は「化粧品」として分類・管理されています。通常、香水製品は「普通化粧品」に該当し、輸入および販売にあたっては、事前に届出の手続きを完了し、届出受領証を取得する必要があります。

中国国産の普通化粧品に属する香水については、所在地の省級薬品監督管理部門に直接届出を行うことで手続きが完了します。一方、輸入化粧品に属する香水の場合は、中国国内の法人を「国内責任人」として指定しなければなりません。その国内責任者は、登録名義人・届出名義人として製品の登録や届出を行うほか、有害反応のモニタリングへの協力、製品リコールの実施、契約に基づく品質安全責任の履行といった義務を負うことになります。

中国危険化学品規制における香水の管理要件

一般的に、香水は溶剤、香料およびその他の補助成分で構成されています。有機溶剤は香水の中で最も含有量が多い成分であり、特にエタノールが最も広く用いられている溶剤の一つです。香水製品に高濃度の有機溶剤が含まれる場合、危険化学品目録(2015年)第2828項目の判定規則に基づき、「引火性液体」に該当する可能性が極めて高くなります。

ただし、香水が実際に危険化学品における引火性液体に該当するかどうかは、その混合物に対する専門的な試験が必要です。具体的には、引火点を根拠とし、GB 30000シリーズ標準に従って科学的に分類される必要があります。

また、危険化学品に該当する香水については、「危険化学品登記管理弁法」の定めに従わなければなりません。関連製品の製造事業者・輸入事業者は、中国応急管理部の危険化学品登記総合サービスシステムを通じて危険化学品登録を行い、危険化学品登録証を取得しなければなりません。この証書の取得後、初めて危険化学品の製造と輸入が可能となります。

危険化学品登録の流れ

中国香水登録.png

注意事項:

  • 登録のは製品全体であり、単一物質および混合物の両方が含まれます。

  • 製造企業または輸入企業が、同一メカーの同一品目の危険化学品の輸入が複数回の場合、登録は一度のみで足ります。 ただし、輸入企業は初回輸入前に危険化学品登記の手続きを完了させる必要があります。

中国危険物輸送における香水に関する管理要件

中国における危険物の分類は、主として「国連危険物輸送勧告」(United Nations Recommendations on the Transport of Dangerous Goods、以下 UN TDG)およびその関連文書に基づいています。また、中国における危険物判定の原則は、主に「危険貨物品名表」(GB 12268-2012)および「危険貨物分類と品名番号」(GB 6944-2012)に依拠しており、その技術的内容は UN TDG と一致しています。

通常、香水は危険物の「第3類:引火性液体」に該当し、UN番号は一般的にUN1266(エタノールを含む香水製品)とされます。

有限数量(Limited Quantity、以下 LQ)とは、国際的に認められた少量危険物の輸送方式であり、主に危険性が低い(通常は包装等級 II または III)危険物で、かつ単一包装あたりの危険物数量が少ない(例えば 500g 以下など)である場合に適用されます。そのため、香水製品の輸送は、LQ 輸送の典型的な適用事例の一つです。

ただし、危険物をLQ方式で輸送する場合であっても、それ自体が危険物であることに変わりはなく、「一般貨物」として扱うことはできない点に留意する必要があります。

適正な輸送を実現するための推奨ステップ:

  • 貨物を正確に分類し、試験機関による検査を通じて相応の鑑定報告書を取得すること。(CMA認証、またはCNAS・ISO認証を取得した試験機関を選定。)

  • 鑑定報告書、危険物申告書、MSDS/SDS などを含んで、関連書類を適切に整備すること。

  • LQ貨物の適用範囲を正しく理解すること。また、規定に適合した包装資材を使用し、必要なラベルおよび表示を正確に貼付すること。

  • 経験豊富な運送事業者を選定すること。(運送事業者と緊密に連携し、輸送過程で発生する問題に協働して対応することが重要です。)

香水の通関(Customs Clearance)に関する要件

輸入香水の通関には、化粧品および危険化学品に関する規制、輸入製品に関わる法律・税関公告、検査・検疫要件、税制政策など、多岐にわたる規定が関係します。

関連規制および公告

  • 「中華人民共和国関法」

  • 「中華人民共和国税関輸出入貨物徴税管理規則」

  • 「輸出入化粧品検査検疫監督管理弁法」

  • 税関総署による関連公告(例えば、一部輸入化粧品の申告要件の調整に関する公告、輸入危険化学品の検査・監督を一層強化することに関する公告など)

輸入香水の通関手続き

  1. 普通化粧品の届出/危険化学品の登録を完了し、関連証明書類を取得します。

  2. 税関への電子申告を行います。具体的に、中国国際貿易の「単一窓口(ワンストップサービス)」を通じて通関関連資料を電子提出し、貨物申告を行います。税関は提出資料を審査し、不備や問題がある場合には、企業に対して補足または修正を求めます。

  3. 税関による検査:税関は輸入香水が中国の関連法規に適合しているかを確認し、申告内容と実際の貨物との一致性(成分、数量、表示ラベル等)を照合します。不適合と判断された場合、貨物は廃棄または積戻しとなる可能性があります。また、安全リスク(例えばホルモン成分の含有)が疑われる場合には、追加検査に付されることがあります。

  4. 上記の手続きに問題がなければ、企業は関連規定および製品価値に基づき、税金を納付します。税関側は、HSコードに基づいて関税率を確定します。

  5. 最終的に、税関が貨物の放行を承認します。

香水の特殊性を踏まえた通関手続きの留意点

  • 化粧品の届出証明書を事前に取得していること。

  • 輸送について、該当する UN 番号の規制およびその他の輸送関連要件に適合していること。

  • 保管については、税関が認可した保税倉庫等の施設を利用し、放行前に貨物を無断で移動させないこと。

  • 香水が税関により危険化学品として管理対象と判断された場合には、「危険特性分類鑑別報告書」および規制に適合した包装であることを証明する書類の提出を求められる可能性があります。

当社のサービス

REACH24Hは、アイルランド、米国、英国、韓国、日本、シンガポールなど、世界の主要市場に自社サービスチームを有しており、企業様に対して各地域に即した専門的サービスを提供しています。

当社の専門チームは、中国における香水製品の規制体系を深く理解しており、以下のような包括的なサービスをご提供可能です。

  • 化粧品安全性評価

  • 処方およびラベル表示のコンプライアンス審査

  • グローバル GHS/SDS/ラベルサービス

  • 中国税関通関サービス

  • 香水製品に関する輸送サービス

  • インドネシアにおけるハラール認証サービス

当社の強み

REACH24Hは、10年以上にわたりグローバルな化学品・化粧品コンプライアンス分野に注力しております。豊富な専門知識と実務経験を強みとし、香水製品に関するコンプライアンス・サービスを提供することで、企業様の製品が中国市場への円滑な参入を支援します。

一連のプロセスに対応する支援サービス

当社では、化粧品製品の届出から市場参入まで一連の流れを支援し、コミュニケーション・時間のコストの削減を実現します。

豊富な成功事例

これまで多数の企業様に対し、香水およびパーソナルケア製品の中国市場参入を支援してきた実績があり、多様なケースにも柔軟に対応可能です。

高品質な試験ラボ

CMA/CNAS 認証を取得した自社試験ラボを有しており、信頼性の高い試験データを提供することで、登録手続きや通関対応を強力にサポートします。

継続的なコンプライアンス支援

規制動向をリアルタイムで把握し、リスク情報を能動的に共有するとともに、最新の法規制に関する研修や技術的アドバイスを継続的に提供します。


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