先日、Clean Production Action(CPA)は、GreenScreen® for Safer Chemicals「化学品危害評価ガイドライン」v1.5a版(2026年4月版)を正式に公表しました。

今回の改訂では、主に「気候影響の透明性(Climate Impact Transparency)」に関する要件が新たに導入されています。GreenScreen評価を必要とする企業や、サステナビリティ推進に取り組む化学企業にとって、本改訂の内容および移行期間の要件を理解することが極めて重要です。
REACH24Hの技術専門家が、本記事において主要ポイントの整理と対応に向けたアドバイスを分かりやすく解説します。
v1.5a版の主な更新内容
v1.4版と最新のv1.5a版を比較すると、今回の改訂は主に化学物質の気候影響情報の収集および開示に重点が置かれています。
「気候影響」に関する2つのハザードエンドポイントを新設
v1.5a版では、従来の健康および環境ハザードエンドポイントに加え、以下の2つの気候影響指標が新たに導入されました。
ODP(Ozone Depleting Potential):オゾン層破壊係数
GWP(Global Warming Potential):地球温暖化係数
情報開示が目的であり、Benchmark評価には影響なし
企業にとって最も重要な点として、追加されたODPおよびGWPはあくまで情報開示のための指標です。
v1.5a版においても、GreenScreenのBenchmark 1~4の評価ロジックおよびList Translatorのマッピング方法はv1.4版と完全に一致しています。そのため、既存の化学物質に気候指標データが存在しない場合でも、従来のBenchmark評価結果には影響しません。
報告書作成およびトレーサビリティ要件の更新
v1.5a版では、評価報告書におけるODPおよびGWP情報の記載方法に関するガイダンスが追加されました。
評価報告書では、これら2つの気候情報が特定されたかどうかを明確に示す必要があり、さらに気候影響の評価に用いた法規リストや情報源の引用も求められます。
移行期間およびスケジュール
CPAは今回の改訂にあたり、明確な移行期間を設定しています。企業は以下のスケジュールに基づき、評価や更新計画を適切に策定する必要があります。
現在~2026年12月31日(移行期間)
GreenScreenプロファイラーは、v1.4版またはv1.5a版のいずれかを選択して評価可能(特定プロジェクトを除く)
気候影響エンドポイントの報告は任意
2027年1月1日以降(義務化)
新規・更新・改訂されるすべての評価はv1.5a版の使用が必須
ODPおよびGWPの報告が必須
v1.4版で完了した既存評価について
v1.4版に基づいて作成された評価報告書は、その有効期間内において引き続き有効であり、直ちに更新する必要はありません。
REACH24Hのサービス体制
REACH24Hは、アジアで唯一CPAの公式認定を受けたGreenScreenプロファイラーとして、毒性学、化学、環境健康分野の専門チームを活かし、以下のサービスを提供しています。
物質評価:GreenScreen® for Safer Chemicalsに基づく物質評価および技術報告書の作成
ハザード特定:GreenScreen List Translator™による高懸念物質のスクリーニング
製品認証支援:GreenScreen製品認証の取得サポート
評価報告書作成:TCO/EPEAT等の国際認証に対応したv1.4版/v1.5a版評価報告書やChemForward報告書の作成支援
サプライチェーン評価:サプライチェーン全体における物質の一括スクリーニングおよび評価を通じたグリーンサプライチェーン管理支援
カスタマイズサービス:製品・業界・規制要件に応じた評価戦略および代替ソリューションの提案
