2026年欧州化粧品規制の最新動向
2026-02-06

2026年前後にかけて、ヨーロッパ市場における化粧品関連規制は成分管理、環境規制、サプライチェーン義務の各分野で同時に強化が進んでいます。REACH24Hでは、2026年に施行または適用段階に入る主な制度動向を整理し、ご参考情報としてご紹介します。

化粧品における一部成分の使用制限・禁止条件が正式適用

  • 2025年5月1日以降、メチルベンジリデンカンファを含有する化粧品はEU市場への上市が認められなくなっています。また、2026年5月1日以降、当該物質を含む化粧品のEU市場での販売も禁止されます。

  • 2026年7月31日以降、新たに追加された56種類の感作性物質を含有し、かつ表示要件を満たしていない化粧品はEU市場への上市が禁止されます。加えて、2028年7月31日以降、これら物質を含み表示不適合の製品はEU市場で販売できなくなります。

  • ホルムアルデヒドを放出することが知られている許可防腐剤を含有する場合で、製品中の総ホルムアルデヒド濃度が0.001%(10 ppm)を超えるときは、包装に警告表示「releases formaldehyde」を記載する必要があります。2026年7月31日以降、この表示要件を満たさない化粧品はEU市場で販売できません。

化粧品中のPFASに関する猶予期間が終了

化学物質の登録・評価・認可および制限に関する規則(REACH規則)に基づくペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)の規制により、2026年10月10日以降、化粧品中に25 ppb以上のPFHxAおよびその塩、または1000 ppb以上のPFHxA関連物質を含有する場合、EU市場への上市および販売が認められなくなります。

メチルトリメチコン、及びデカメチルテトラシロキサンがSVHC候補リストに追加

2025年、REACH規則のSVHC候補リスト(SVHC Candidate List)に新たに追加された物質のうち、メチルトリメチコンCAS:17928-28-8)およびデカメチルテトラシロキサン(CAS:141-62-8)は、いずれもvPvB物質(極めて難分解性で生物蓄積性が非常に高い物質)に該当します。これらの物質を化粧品用途で取り扱う企業には、サプライチェーンにおける安全性情報の周知、欧州化学機関(ECHA)への届出、ならびにSDSの見直し等の適時対応が求められます。

PPWRの実施要件がさらに具体化:2026年8月までに規定公表見込み

EU包装および包装廃棄物規則(PPWR)に基づき、包装は市場投入時(持続可能性要件および表示要件)から廃棄段階までの各段階が規制対象となります。この規則は、拡大生産者責任(EPR)、包装削減、再使用およびリサイクルの推進を中心とし、加盟国間の包装基準の整合を図るとともに、包装および包装廃棄物が環境および人の健康へ与える影響の低減、ならびに循環経済および低炭素化への移行を目的としています。

今後の制度整備として、2026年2月12日までに欧州委員会がEPR登録および報告提出に関する様式を定め、必要とされるデータ、対象となる包装種類および材料区分が明確化される見込みです。さらに、2026年8月12日までに、包装の分別およびリサイクルを指導するための統一的な表示要件および表示様式(デジタルラベルを含む)が策定される予定です。

まとめ

2026年はEU化粧品規制において、成分制限、PFAS規制、SVHC対応、包装規制の各分野が同時進行で適用段階に入ります。これにより、企業は配合管理、表示対応、サプライチェーン情報管理、包装設計の各面で早期準備が必要です。

REACH24Hでは、各国規制の最新動向を継続的に整理し、制度解釈、文書整備、登録・申告実務まで一貫した支援を行っています。規制対応に関するご相談がございましたら、customer@reach24h.comまでお気軽にお問い合わせください


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