トルコKKDIK登録で輸入者情報との紐付けが必要に、税関とKKSによる連携確認

トルコKKDIK登録で輸入者情報との紐付けが必要に、税関とKKSによる連携確認

2026-08-06
現行のKKDIK規則では、トルコ国内における年間輸入量または製造量が1トン以上となる化学物質について、2026年9月30日までに中間登録番号または本登録番号を取得していなければ、適法にトルコ市場に流通させることはできません。

期限満了後、トルコ税関が化学物質登録システム(KKS)に登録された情報に基づき、輸入化学品の登録番号確認を実施します。

海外製造者およびその唯一代理人(OR)が中間登録を準備する際には、物質情報、有害性分類、安全使用に関する説明だけでなく、登録ドシエに記載するトルコ国内の輸入者情報にも注意する必要があります。

特に、輸入者が企業環境識別番号(Firma ÇKN)を取得しているか、またKKS上で輸入者を検索し、登録情報と紐付け可能かどうかは、登録ドシエの完全性だけでなく、その後の税関確認との円滑な連携にも直接影響する可能性があります。

KKDIK中間登録ではどのような情報の提出が必要ですか

KKDIK中間登録では、本登録で求められる一式のデータと比べて、提出資料が大幅に簡素化されています。

中間登録の主な目的は、基本情報を登録し、不足しているデータについて説明した上で、将来の本登録および規制当局の審査・確認に備えることです。

必要な情報区分

詳細情報

企業および物質の基本情報

登録者の企業識別情報、連絡先、物質の化学名称、CAS番号、EC番号などの識別情報、トン数帯および用途区分など

データギャップに関する説明

中間登録では、データがすべて揃っていない段階でも先に提出できます。ただし、不足しているデータ項目について、合理的な書面説明を提出する必要があります。

有害性分類情報

既知のGHS/SEA分類情報

安全使用ガイダンス

適切な取扱条件、保管要件、必要な保護措置などを含む、物質の安全な使用に関する説明

トルコ国内のサプライヤー情報

(製造者・輸入者)

輸入者情報は、登録準備の際に見落とされやすい一方、極めて重要な情報であるため、企業側が事前に確認を実施する必要があります。

輸入者情報を事前に収集する必要がある理由

海外製造者が唯一代理人(OR)へKKDIK登録を委託する場合、輸入者情報は、登録準備の中で最も不足しやすい項目の一つです。登録手続において、ORは輸入者の名称、企業環境識別番号(Firma ÇKN)などの識別情報を用いて、KKS上で対象となるトルコ国内の輸入者を検索し、登録ドシエに紐付ける必要があります。

また、登録者には、登録によってカバーされる輸入者の完全なリストを維持し、当局による確認の際に提出する義務があります。つまり、輸入者情報は、登録時に提出すれば完了する情報ではありません。実際の取引状況に応じて、継続的に確認し、適時更新する必要があります。

企業環境識別番号(Firma ÇKN)とは

Firma ÇKNは、トルコ語の「Firma Çevre Kimlik Numarası」の略称であり、トルコ環境・都市化・気候変動省(MoEUCC)が、国家環境情報システム(UÇBS)を通じてトルコ国内の登録企業に付与する、固有の環境管理上の識別番号です。

トルコ国内で化学品の輸入、製造、使用、排出など、環境管理に関係する事業活動を行う企業は、UÇBSに登録し、Firma ÇKNを取得する必要があります。KKDIK登録では、唯一代理人(OR)が登録ドシエの輸入者情報モジュールにおいて、Firma ÇKNを用いて該当するトルコ国内の輸入者を検索し、登録情報と紐付けます。KKSはトルコ環境・都市化・気候変動省(MoEUCC)の公式な化学物質登録システムであり、登録ドシエは同システムを通じて提出されます。

言い換えると、輸入者がUÇBSへの登録を完了しておらず、Firma ÇKNを保有していない場合、ORは登録ドシエに当該輸入者の情報を入力し、紐付けることができません。

そのため、REACH24Hは、海外製造者がトルコ国内の輸入者に対し、Firma ÇKNの取得状況を事前に確認することを推奨します。未取得の場合には、輸入者に対して速やかに UÇBS 登録手続きを実施するよう要請する必要があります。

Firma ÇKN.png

KKSの輸入者情報モジュールにおいて、Firma ÇKNを用いてトルコ国内の輸入者を紐付ける画面イメージ

企業が現段階で取るべき対応

REACH24Hは、トルコ向けに化学品を輸出する企業に対し、以下の対応を推奨します。

1.中間登録を優先的に完了する

共同提出では、主登録者や他の登録者との調整に時間を要する可能性があります。

そのため、期限までの登録番号取得を優先する場合には、単独提出による中間登録を早期に進め、2026年9月30日までに中間登録番号を取得することが推奨されます。

2.トルコ国内の輸入者と早期に連絡を取る

輸入者に対して、登録手続への協力が必要であることを説明し、以下の識別情報を提供してもらう必要があります。

  • 企業環境識別番号(Firma ÇKN)

  • 税務識別番号(VKN)

  • その他、KKS上で輸入者を特定するために必要な企業情報

輸入者がまだUÇBSに登録していない場合には、速やかに登録手続を行うよう依頼する必要があります。

3.輸入者リストを整理し、継続的に更新する

企業は、トルコ国内で実際に自社製品を輸入している事業者を定期的に確認し、その識別情報が登録ドシエに正しく登録され、最新の状態に維持されていることを確認する必要があります。

特に、以下のような変更がある場合には注意が必要です。

  • 新たな輸入者を追加する場合

  • 取引先が変更された場合

  • 販売・輸入ルートを変更した場合

4.税関確認に関する最新動向を継続的に確認する

KKSと税関システムの連携が進むにつれて、具体的な入力方法や確認基準が今後更新される可能性があります。

企業は、以下の情報を継続的に確認することが重要です。

  • KKSにおける登録情報の入力要件

  • 税関での登録番号確認の運用基準

  • 輸入者情報の登録および更新要件

  • 登録ドシエと実際の輸入申告情報との整合性確保

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