台湾の新規および既存化学物質の登録制度は、「毒性及び懸念化学物質管理法（TCSCCA）」の下にあります。特に、製造業者および輸入業者は、「新化学物質及び既存化学物質資料登録弁法」に定められた登録要件に従う必要があります。

　合計106の第1組優先既存化学物質（PEC）の標準登録の期限は、輸入または製造される物質の量に応じて、2021年末または2022年末に設定されていました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、当局によりこの期限は2024年末まで延長され、業界に登録準備のための追加の時間が提供されました。

　2024年9月5日に南京で開催された「第16回グローバル化学品規制年度サミット・CRAC China（2024）」において、環資国際有限公司（ERI）の鄭乃倫氏は、登録プロセスが順調に進んでいることを来場者に共有し、今年末までに約4,000件の申請が完了する見込みであると述べました。

　一方、第2組PEC物質の公表時期に関する問い合わせに対し、鄭氏は、来年の公表は見込み薄であると述べました。台湾では、登録者が登録コードを取得するために部分的な情報（項目1～7）のみを提出することが許されていますが、登録者は後に、割り当てられた期間内に危険有害性および曝露評価情報（項目8～9、第2～4級の標準登録に必要）を提出する必要があります。来年、台湾化学物質の管理当局はこのプロセスを支援し、企業をサポートするための大規模な取り組みを行う予定です。さらに、現在、管理当局はPFASなどの特定の課題を優先しているため、新PEC物質リストに関するさらなる進展には、まだ時間がかかる見込みです。