6月が過ぎましたが、中国国内の化粧品法規制にはどのような新しい動きがあったでしょうか?一緒に見ていきましょう。
新規原料の届出
14つの新規原料が届出を完了
2025年6月、合計14つの化粧品新規原料が届出を完了しました。
2つの新規原料が届出をキャンセル
2025年6月6日、コベストロ・ドイツCovestro AG株式会社がポリウレタン-34とポリウレタン-48の届出を自主的にキャンセルしました。届出がキャンセルされるまで、この2つの原料はモニタリング期間に入っていませんでした。
法規制の動向
1、「ライブコマース管理弁法」の意見公募
2025年6月10日、中国国家市場監督管理総局は「ライブコマース管理弁法(意見募集稿)」(以下「管理弁法」という。)を公表し、2025年7月10日まで意見を公募しました。「管理弁法」は、総則、ライブコマースプラットフォーム運営者、ライブ配信運営者、ライブマーケティングサービス機関およびライブマーケティング担当者、監督管理、法的責任、附則の7章57条で構成されています。ライブコマース関連人員の責任と義務が明確され、監督管理手段が強化されました。
2、NIFDCはが9つの化粧品基準について意見公募
2025年6月24日、化粧品技術基準をさらに充実するため、中国食品薬品検定研究院(NIFDC)は「理化学試験方法総則(意見公募案)」を含む9つの化粧品基準について意見を公募しました。意見公募期間は2025年7月15日までです。
3、NIFDCが2つの新規原料判定指南を公表
2025年6月24日、NIFDCは「化粧品新原料安全使用歴史研究と判定指南(試行)」と「化粧品新原料安全食用歴研究及び判定ガイドライン(試行)」および関連するQ&Aを公表しました。
4、NMPAが「使用済み化粧品原料リスト」管理に関する公告を公表
2025年6月24日、中国国家薬品監督管理局(NMPA)は「使用済み化粧品原料リスト」(以下「リスト」という。)の管理に関する事項の公告を公表し、「リスト」の管理方法に重要な調整を行いました。具体的には、「リスト」を動的管理に移行し、2つの新規原料を「リスト」IIに追加、「リスト」Iでは「製品の過去最高使用量」などの項目を削除しました。
公式Q&A
1、NMPAが化粧品監督管理に関するQ&Aを公表
2025年6月17日、NMPAは「化粧品監督管理問題返答(七)」を公表し、化粧品のラベル表示、「マイクロクリスタル」や「マイクロニードル」類の製品が化粧品に所属するかどうかなど3つの問題について返答しました。
2、北京市が普通化粧品届出におけるよくあるQ&Aを公表
2025年6月25日、北京市薬品監督管理局は「普通化粧品届出におけるよくある質問と回答(46期)」を公表しました。
本期では、以下の4つの問題について回答が示されています:
歯磨き製品の届出における検査関連資料の最近の変更点
届出簡素化済みの歯磨き製品が2025年12月1日までに注意すべきこと
化粧品登録・届出の検査方法の最近の更新
改正後の化粧品中の1,4-ジオキサンの検査方法の実施における時期の把握方法
3、広東省が国産歯磨き届出に関するQ&Aを公表
2025年6月24日、広東省薬品監督管理局は「広東省国産歯磨き届出問題返答(九)」を公表しました。本資料では以下の4つの質問について回答が示されています:
製品の安定性、防腐システム、包材適合性の3つの試験を完了してからでないと歯磨き製品の届出資料を提出できないのか
同じ包材を使用し、成分が類似している歯磨き製品は、製品ごとに安定性試験評価を実施しなければならないのか
防腐システムが同じで、成分が類似している歯磨き製品は、製品ごとに防腐効力試験を実施しなければならないのか
同じ包材を使用し、成分が類似している歯磨き製品は、製品ごとに包材適合性試験を実施しなければならないのか
違法事例
1、北京市が化粧品監督抜き取り検査の品質安全公告を公表
2025年6月4日、北京市薬品監督管理局は2024年の監督抜き取り検査結果を公告し、調査が完了した6バッチの不合格製品を公表しました。違反の原因は、使用制限原料の基準超過、使用禁止原料の検出、製品ラベルおよび登録資料に記載された技術要件との不一致などでした。関係機関はすでに不合格化粧品に対し必要な管理措置を講じ、関連する法律法規に基づき不合格製品を調査・処分しています。
2、2025年5月全国輸入輸入未許可の食品・化粧品情報
2025年6月19日、中国税関総署は2025年5月に全国の税関で、港湾監督管理の段階で安全衛生などの項目が不合格となり輸入が許可されなかった食品・化粧品情報を公表しました。そのうち化粧品は10つがあり、ラベルの不合格、製品の使用期限切れ、貨物と書類の不一致などの問題が確認されました。リストに記載された輸入禁止となった食品および化粧品はすべて、法に基づき返品または廃棄処分されました。
地方の動向
1、広東省が国産歯磨き届出情報管理プラットフォームのデータ移行に関する通告を公表
2025年6月5日、広東省薬品監督管理局は国産歯磨き届出情報管理プラットフォームのデータ移行に関する業務事項の通告を公表しました。これにより、広東省の国産歯磨き届出情報管理プラットフォームのデータは、国家薬品監督管理局の歯磨き届出情報管理プラットフォームに移行されます。2025年6月16日以降、広東省の行政区域に登録されている歯磨き製品の届出人または国内責任者は、国家薬品監督管理局のオンラインサービスホールにログインして、企業ユーザー登録および企業情報資料の管理、初回届出資料の提出を行う必要があります。
2、広州市が化粧品製造企業の品質管理システム自己点検を実施
2025年6月9日、広州市市場監督管理局は「2025年化粧品製造企業の品質管理システム自己点検業務の実施に関する通知」を公表しました。2025年6月6日から7月31日まで、広州市の化粧品製造企業は自己点検を実施し、自社の生産品質管理システムが継続的に有効に運用されているかを重点的に確認するとともに、「化粧品生産品質管理規範検査要点および判定原則」に基づき、重点項目、特に中核的な項目を自己点検するよう求められています。
3、「安徽省国産普通化粧品届出資料提出ガイドライン」が公表
2025年6月10日、安徽省薬品監督管理局は「安徽省国産普通化粧品届出資料提出ガイドライン」の通告を公表しました。同時に、2022年11月17日に発行された「安徽省国産普通化粧品届出資料整理および審査要点」は廃止されました。
4、「江西省医薬品・医療機器・化粧品行政処罰裁量基準」が公表
2025年6月17日、江西省薬品監督管理局は「江西省医薬品・医療機器・化粧品行政処罰裁量基準」(2025年改訂版)を公表しました。「医薬品、医療機器、化粧品」に関する裁量基準は、2025年8月1日に発効し、有効期間は5年間です。
5、「北京市化粧品広告掲載ガイドライン」が公表
2025年6月27日、北京市市場監督管理局と北京市薬品監督管理局は「北京市化粧品広告掲載ガイドライン」を公表しました。主な内容は以下の通りです:
化粧品広告は法令を遵守し、正しい価値観を反映するものでなければならず、低俗・虚偽などの内容を含んではならない。
効能宣伝を規範化し、広告内容は登録・届出と一致しなければならない。
未登録・未届出の化粧品の広告掲載を禁止し、医療用語や「ルッキズム不安」を煽る内容を含んではならない。
子供用化粧品広告は年齢に応じて効能を制限し、「食品級」と表示することを禁じ、子供用化粧品マーク「小金盾」の使用を規範化して、消費者の合法的権益を全面的に保障する。
6、上海税関が化粧品産業支援策を公表
2025年6月30日、上海税関は上海の「東方美谷(The Oriental Beauty Valley)」化粧品産業の高品質な発展を支援する11の措置を公表しました。支援措置は主に以下の3つの側面に関わるものです:
検査プロセスの最適化:地方政府の「ホワイトリスト」に基づき精密な政策を実施し、輸出化粧品に対しサンプリング後に即時リリースを実施する。
監督管理モデルの革新:輸入化粧品の分類管理の理念を徹底し、専門展示会の出展化粧品の入国手続きを簡素化する。
サービス効能の向上:輸入化粧品の検査・研究開発を支援し、高級認証企業の輸出化粧品の抜き取り検査比率を低減する。
団体基準の動向
1、複数の団体基準が公表
最近公表された団体基準は以下の通りです:
- 「化粧品用組換えIV型コラーゲン」
帰属団体:中国商業経済学会
- 帰属団体:中国香料香精化粧品工業協会
「化粧品用ヘアケアおよび切れ毛防止効能試験方法」
「化粧品経皮吸収方法ガイドライン — Franz拡散セル法」
「化粧品用原料 イライト」
「化粧品用原料 黒参エキス」
「化粧品用原料 ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩」
「中国化粧品産業データ統計規範」
REACH24H化粧品登録・市場参入サービス
中国化粧品コンプライアンスサービス
✔ 化粧品および新規原料の登録・届出
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✔ 化粧品、原料、歯磨き粉の安全性評価
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