9種類の新規原料が登録完了
2025年2月、9種類の化粧品新原料が登録されました。
登録された原料はそれぞれ以下の通りです。
中国語名 | 国妆原备字 | 参考日本語 |
---|---|---|
棕榈酰七肽-101 | 20250011 | パルミトイルヘプタペプチド-101 |
雪莲花(Saussurea involucrata)愈伤组织粉 | 20250012 | 雪蓮花カルス粉末 |
酵母菌/松茸(TRICHOLOMA MATSUTAKE)发酵产物滤液 | 20250013 | 酵母菌/松茸(トリコローマ・マツタケ)発酵産物濾液 |
二羟基苯乙醇 | 20250014 | ジヒドロキシフェニルエタノール |
金耳(NAEMATELIA AURANTIALBA)子实体提取物 | 20250015 | 金耳(ナエマテリア・アウランティアルバ)子実体エキス |
聚氨酯-102 | 20250016 | ポリウレタン-102 |
聚酯-43 | 20250017 | ポリエステル-43 |
IPDI/二 C12-13 醇酒石酸酯/双-羟乙氧丙基聚二甲基硅氧烷共聚物 | 20250018 | IPDI/二 C12-13アルコール酒石酸エステル/双ヒドロキシエトキシプロピルポリジメチルシロキサン共重合物 |
白簕(ELEUTHEROCOCCUS TRIFOLIATUS)叶/茎提取物 | 20250019 | 白簕(エレウテロコッカス・トリフォリアータス)葉/茎エキス |
【9種類の化粧品新原料一覧1】
「化粧品原料の革新を支援するための若干の規定」が発表
2025年2月6日、国家薬品監督管理局(NMPA) は、「化粧品原料の革新を支援するための若干の規定」に関する公告(2025年第12号)および政策解説を正式に発表しました。2
本規定は全9項目で構成されており、化粧品の革新的発展メカニズムを整備し、化粧品原料の革新を奨励することを重点としています。さらに、市場の需要を軸にした連携型イノベーションシステムの構築を目指しています。
中検院が「化粧品原料使用情報」を更新
2025年2月9日、中検院(中国食品薬品検定研究院)は「化粧品原料使用情報」3の更新に関する通知を発表し、正式に改訂版を公開しました。これにより、2024年4月30日に発表された旧版が置き換えられることとなります。
新たに公開された「化粧品原料使用情報」では、3608種類の原料と7672件の使用量情報が更新され、体毛や指(趾)甲などの適用部位に関する情報が追加されました。
中検院が「化粧品原料使用情報」に関するQ&Aを発表
2025年2月9日、中国検験院(中検院)は「化粧品原料使用情報(2025年2月版)」に関するQ&Aを発表しました。
本Q&Aでは、以下の4つの主要な点について回答しています。
2025年2月版の「原料使用情報」にはどのような更新があったのか
「原料使用情報」をどのように理解すべきか
「原料使用情報」はどのように参照すべきか?
原料使用情報を正しく活用するにはどうすればよいか
国際化粧品安全性評価データの一部原料情報を公開
2025年2月19日、中検院は、「国際化粧品安全性評価データ索引」4に収録された一部原料使用情報(意見募集稿)に関する意見を公募する通知を発表しました。
今回発表された新バージョンでは、2024年4月30日に公表された「国際権威機関化粧品安全評価データ索引」5に収録された3651種類の原料評価状況を整理し、そのうち979種類の原料が登録・届出化粧品にどのように使用されているかの情報をまとめたものになっております。合計2,704件の使用情報が整理され、「化粧品原料使用情報」が更新されたことにより、より詳細な情報が提供可能になりました。なお意見公募はすでに終了しており、詳細については、下記の記事からも参照可能です。
『国際化粧品安全評価データ索引』:一部原料の使用情報が公開(中国サイト参照)
2025年全国化粧品監督管理業務会議の開催について
2025年2月27日から28日にかけて、「2025年全国化粧品監督管理業務会議」が中国・湖南省長沙市において開催されました。本会議は、2025年全国医薬品監督管理業務会議の方針を踏まえ、2024年の業務を総括するとともに、現状の情勢を分析し、2025年の重点課題について協議することを目的としております。
本会議では、2025年の化粧品監督管理業務に関する以下の6つの重点課題が掲げられました。
化粧品の安全確保を最優先とし、製造から販売に至るまでのリスク管理を徹底すること
高品質な発展を促進するため、監督管理の改革およびイノベーションを継続的に推進すること
監督管理の効率向上を目指し、管理運営体制を整備すること
技術的な支援能力の向上を目的として、監督管理の基盤を強化すること
安心して化粧品をご使用いただける環境を整備するため、社会全体での協力体制を構築すること
国際的な高水準の規制や基準を取り入れ、積極的に国際交流および協力を推進すること
国家薬品監督管理局が規定に適合しない26化商品を公表
2025年2月11日、国家薬品監督管理局(NMPA)は、規定に適合しない26化粧品を公表しました。
今回挙げられた化粧品として、フェイスマスク、フェイスクリーム、ヘアケア製品、ヘアダイ、ボディソープなどの製品が含まれています。違反の主な理由として、以下の点が挙げられました。
製品の検出成分が登録資料に記載された技術要件と一致しない
制限原料の含有量が基準値を超過
細菌数、カビ・酵母菌の総数が基準を超過
pH値が規定範囲外
REACH24Hからの注意喚起として、企業は製品の安全性と適合性を確保し、消費者の合法的権利を損なわないようにするとともに、ブランドの評判を守っていく必要があることが指摘できます。
広東省:2件の行政処分決定を発表
2025年2月21日、広東省薬品監督管理局は2件の行政処分決定を発表しました。関係する企業は、化粧品の届出資料に記載された技術要件に従って製造していなかったことが判明し、当局は違法所得の没収および罰金処分を科しました。
山東省徳州市:2024年の化粧品抜き取り検査結果を公表
2025年2月12日、山東省徳州市市場監督管理局は「化粧品監督抜き取り検査結果に関する通告」を発表しました。2024年に同局が実施した130化粧品(染毛剤、子供用スキンケア、日焼け止め、歯磨き粉、パーマ剤、シミ・美白ケア製品)の監督検査の結果、129化粧品は基準に適合し、残り1化粧品が適合に達しませんでした。基準に適合した化粧品については適合率は99.23%となりました。適合に達しなかったのは染毛剤については検査の結果、製品のラベルおよび届出資料に記載されていない染毛成分が検出されたとのことです。
天津市:普通化粧品の届出技術審査に関するガイドラインを発表
2025年1月3日、天津市薬品監督管理局は「《天津市普通化妆品备案技术核查环节审查指南(试行)》」という普通化粧品の届出に関する技術審査の手順や基準を明確にすることを目的とした暫定版のガイドラインを発表しました。
本ガイドラインは、総則、審査内容、技術審査意見の判定基準、付則の4章で構成されています。
本ガイドラインは天津市における国産および輸入普通化粧品の届出に関する技術審査の基準として用いられてるとのことです。また、天津市内の化粧品届出人および国内責任者が届出資料を準備する際の参考として活用され、発表日より施行されています。
北京市:普通化粧品の届出に関するQ&Aを発表
北京市、普通化粧品の届出に関するQ&Aを発表 2025年2月17日、北京市化粧品審査検査センターは「普通化粧品届出に関するよくある質問 Q&A(第42期)」(化粧品安全評価特集号)を発表しました。
本Q&Aでは、化粧品安全評価報告の自己点検を行う際の特別なケースにおける安全評価の範囲、スプレー化粧品の安全評価に関する注意点、2剤またはそれ以上を組み合わせて使用する必要がある製品の安全評価のポイント、機器やツールと併用する製品の安全評価のポイント、児童向け化粧品の安全評価に関する注意点 など、5つの主要な問題について回答を示しています。
山東省:2025年普通化粧品届出年次報告に関する通知を発表
2025年2月21日、山東省薬品監督管理局は「2025年普通化粧品(歯磨き粉を含む)届出年次報告」に関する通知を発表しました。
2025年1月1日から3月31日までの間に、届出から1年が経過した(つまり2024年1月1日以前に届出された)普通化粧品(輸入品を含む)および歯磨き粉は、年次報告を提出する必要があります。
REACH24では企業に対し、期限内に年次報告を提出するよう呼びかけています。提出が遅れると、製品の市場流通に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
山東省:化粧品製造品質管理に関するQ&Aを発表
2025年2月24日、山東省食品薬品審査検査センターは「百問百答 化粧品製造品質管理(生産工程)に関するよくある質問 - 原材料および製品管理編」を発表しました。
本ガイドでは、以下の7つの重要な問題について解説しています。
化粧品製造企業が外部から調達した未完成品について、どのような資料を重点的に保管すべきか
主要な原料はサンプルを保管する必要があるのか、またその保管基準とは
化粧品の新原料を使用する際の注意点
使用期限を過ぎた原料が検査で合格した場合、引き続き使用できるか
製造用の水は、認可を受けた検査機関による水質検査が必要か
化粧品のラベルに登録者、届出者、国内責任者、製造企業の情報を記載する必要がある理由
日常的な検査で指摘されやすい問題点
広東省:国産歯磨剤の届出に関するQ&Aを発表
2025年2月27日、広東省薬品監督管理局は「広東省国産歯磨剤の届出に関するQ&A(第7弾)」を発表しました。本Q&Aでは、以下の6つの主要な問題について解答しています。
歯磨剤の名称を変更した後も、従来の名称で作成された製品検査報告書を引き続き提出できるか
すでに届出済みの歯磨剤が、新たな製造拠点を追加または変更する場合、どのように製品検査報告書を提出すべきか
複数の製造企業が同じ製品を生産する場合、製品検査報告書の提出方法
異なる製造方法を用いて歯磨剤を生産する場合、製品検査報告書の提出方法
歯磨剤の届出時に必要な効能表示の証明資料
人体試験による効果評価報告のフォーマットに関する要件
最近公表された業界団体基準
「ヒドロキシプロピルテトラヒドロピラントリオールリポソーム(羟丙基四氢吡喃三醇脂质体)」
管理団体:広東省化粧品学会)
「化粧品の敏感肌に対する引き締め・抗シワ効果評価 マクロファージ-線維芽細胞試験法(化妆品敏感性皮肤紧致抗皱功效评价 巨噬细胞-成纤维细胞测试法)」(管理団体:浙江省健康製品・化粧品業界協会)
ー関連するその他記事ー
INCI名申請2025年審査会議の日程について―関連情報・事前準備
1この翻訳は、JCLS(日本化粧品成分表示名称リスト)、INCI名(国際化粧品原料名称)など、および一般的な化粧品業界で使用される成分名の表記を参考にしています。
2 この「化粧品原料の革新を支援するための若干の規定」は中国語の「《支持化妆品原料创新若干规定》」を指しており、外部サイトWWIP Consulting Japan「中国化粧品新原料」 の翻訳を参考にしています。
3この「化粧品原料使用情報」は中国語の「《已上市产品原料使用信息》」を指しており、外部サイト「中国規制データバンク」の翻訳を参考にしています。
4・5この「国際化粧品安全性評価データ索引」及び「国際権威機関化粧品安全評価データ索引」は中国語の「《国际权威化妆品安全评估数据索引》」を指しており、外部サイト「中国規制データバンク」の翻訳を参考にしています。