2022年7月28日、上海市交通委員会は上海市応急管理局・上海市公安局と共同で、「上海市危険貨物(危険化学品)の道路輸送・貯蔵管理の一層強化に関する公告」(以下、「公告」という)を公布しました。本公告は2022年8月15日から実施する予定です。
主な内容は以下となります。
ポイント |
具体的な内容 |
(一)根拠法令 |
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(二)利害関係者 |
輸送業務の委託側 |
- 上海市の委託側は生産・貯蔵・使用・経営・輸送の関連許可/備案および輸送情報を検査するとともに、審査に備えて関連文書の保存と台帳の作成を行うこと;
- 運送契約を締結する際(発着地の一方が上海の場合を含む)、危険貨物輸送管理システムから無料ダウンロードできる『上海市危険貨物道路輸送契約書』(契約様式)を使用すること;
- 受託側に対し、下記事項を含む運送明細書を電子的または書面で提供すること;
- 委託側、受託側、荷受け側、荷積み側、出発地、到着地、緊急対応電話番号;
- 危険化学品の種類、品目、品名、番号、包装・規格、数量、危険特性、輸送上の注意、応急措置、火災予防措置、漏れの応急処置や二次汚染対策など。
- 受託側が取得した危険化学品道路輸送事業の経営許可証または備案証明書を検査した後、その写し(コピー)を輸送契約書と一緒に保存すると同時に、危険貨物輸送管理システムを通じて受託側の安全評価状況および安全運行評価を確認すること。
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輸送業務の受託側 |
- 上海市の受託側は生産・貯蔵・使用・経営・輸送の関連許可/備案および輸送情報を検査するとともに、審査に備えて関連文書の保存と台帳の作成を行うこと;
- 運送契約を締結する際、委託側に対して危険化学品の生産/経営許可証および工商営業許可証等の提供を求めるとともに、その写し(コピー)を輸送契約書と一緒に保存し、危険貨物輸送管理システムを通じて出荷側が危険化学品の生産・経営許可証を取得したかどうかを確認すること;
- 危険貨物(危険化学品)を輸送する前に、自ら作成した電子運送状を交付し、交付時に関連品名・UN番号・CAS番号・出荷側・荷受け側の名称を記入する一方、電子運送状を運転者に与え、運転時の携帯および適切な保存を確保すること;
- 上海市内で危険貨物(危険化学品)を輸送する市外の受託側として、連続して3ヶ月以上輸送する場合(出荷先・荷受け先は上海市内にある)は上海市道路運輸管理局に備案を申請する一方、発着地の一方が市内の場合は危険貨物輸送管理システムにおけるデータの検査を受けること。
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出荷側と荷受け側 |
上海市の出荷側・荷受け側は生産・貯蔵・使用・経営・輸送の関連許可/備案および輸送情報を検査するとともに、審査に備えて関連文書の保存と台帳の作成を行うこと。 |
危険貨物(危険化学品)の充てんまたは積載を行う生産・貯蔵・運送・使用・経営企業 |
充てん又は積載の検査・記録制度を構築・実施すること。
- 危険貨物(危険化学品)の充てんまたは積載を行う前に、危険貨物輸送管理システムを通じて輸送車両・人員・缶・輸送状などの関連情報を検査した上で、検査の実施プロセスを完了する輸送車両は作業地域に入って、危険貨物(危険化学品)を充てん又は積載することが可能;
- 一方、危険貨物輸送管理システムを通じて関連情報を検査しない、或いは検査の実施プロセスを完了しない輸送車両は作業地域に入ってはならず、危険貨物(危険化学品)を充てん又は積載できないこと。
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(三)デジタル監督の推進 |
- 日常監督管理用の危険貨物輸送管理システムを構築すること;
- 危険貨物輸送管理システムは、電子運送状のインタラクティブ・システムを通じて、上海市において登録・運営されている危険貨物輸送車両の電子運送状の関連情報を収集すること。
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