中国の重点管理対象新汚染物質リストは「2021年案」、「2022年案」を経て、ようやく正式に発表されました。2022年12月30日、中国生態環境部・工業と情報化部・農業農村部・商務部・税関総署・国家市場監督管理総局が共同部令第28号で、「重点管理対象新汚染物質リスト(2023年版)」を正式に発表しました。2023年3月1日から施行することになります。
今回の2023年版は去年9月に公開された「2022年案」と比較し、対象新汚染物質の変動はありません。一部の文言の調整や、CAS番号の追記のみが行われました。
「2022年案」と同じ、合計14品目の新汚染物が収録されています。名称とCAS番号(ある場合)及び主な環境リスクコントロール措置が記述されています。
14品目の新汚染物は主に以下四つのタイプに分けることができます。
残留性有機汚染物質類(No.1-9とNo.14);
有毒有害汚染物質類(No.10-11);
内分泌かく乱物質類(No.12);
抗生物質(No.13)。
一方、中国各地方の地域版新汚染物管理工作方案の作成も進んでいます。上海は去年の11月1日に意見募集案を公開したまもなく、山西省は11月23日に、「山西省新汚染物管理工作方案」の正式版を公開しました。2023年では、さらに多くの地域が自らの方案をまとまるでしょう。それとともに、中国も「新汚染物質管理元年」を迎えると予測されています。