中国 危険化学品登記システムがリニューアルオープン、変化点は?
2022-02-23

 2022年2月16日、中国応急管理部(MEM)が推進していた「危険化学品登記システム」のリニューアルがつい完了し、稼働し始めました。その背景には国務院安全生産委員会が今年1月に公布した「危険化学品安全リスク集中管理国家計画」を含む中国上層部が今まで打ち出した危険化学品管理向上への一連の方針があります。

 実は、新システムの試作版は去年広東省で試運転したことがあります。その期間中に発見された問題点を洗い出し、今回の全国システムのリニューアルに活用したということです。

従来のシステムと比較して、新システムの主な変化点は以下に簡単にまとめました。

  • サイドバーに、「法律法規」と「警告情報」という二つの機能を追加;

  • 「危険化学品台帳管理」のコーナーが新設され、登記完了後の危険化学品はここで自動的にQRコードが生成されることになる;

  • 企業情報がモジュール化され、「基本情報」・「安全管理情報」・「各種のライセンス」・「拠点」・「添付ファイル」と五つに統合;

  • 化学品登記情報もモジュール化され、「基本情報」・「分類とラベル情報」・「危険有害性」・「安全措置と応急処置」と四つに統合;

  • 登記対象企業の対象が拡大され、従来の「生産企業」と「輸入企業(貿易型輸入/使用型輸入)」という2種類の分け方を変え、新たに「危険化学品生産企業」・「危険化学品経営企業」・「危険化学品使用企業(使用許可あり)」・「化学工業企業(使用許可なし)」・「医薬品企業」という5種類を設定;

  • 従来の登記品種(製品、中間体、原料、輸入化学品)の上、「経営化学品」という新しい登記品種を追加;

  • 企業法人代表の身分証明書(パスポート)番号、実際申請を行う責任者の身分証明書番号、化学品の危険貨物分類、化学品の貯蔵位置など登記企業に求める情報を複数追加。

Chemlinked Japan より

規制に関する詳細については、お問い合わせください。
お問い合わせフォーム