2021年4月30日に、中国国家薬品監督管理局(NMPA)は「使用済み化粧品原料名称リスト(2021)」(以下、「リスト」と略称)を公布しました。リストには合計8972件の原料を記載し、今年5月1日より正式に施行しました。
「使用済み化粧品原料名称リスト(2021)」のポイント:
1、189件の原料を追加
リストには合計8972件の原料を記載して、「使用済み化粧品原料名称リスト(2015)」の8783件より189种原料を増加します。
2、化粧品原料の過去最高使用量
リストに新たに追加された化粧品原料の過去最高使用量は、化粧品安全性評価レポート(簡略版)の証拠として使用し、化粧品安全性評価の参照として提供できます。 ただし、最高使用量は最高安全使用量と同じではありません。 リストで過去最高使用量を提供していない原材料については、化粧品登録者および届出者は、「化粧品安全性評価の技術ガイドライン」の要件に従って評価証拠として対応する材料を提供し、或はリスク評価手順に従って安全性リスク評価を実施して、化粧品原料の安全な使用を確保します。
3、客観的な収録
リストが中国で生産、販売する化粧品に使用されたことがある原料の客観的な収録です。但し、リストに記載されたすべての原料は安全または使用可能な原料であるとは限りません。
4、特定種類の原料
中国名称の欄に「*」が付いている原材料は、特定種類の原料の一般名です。この特定種類の原料を使用する場合は、具体的な原料の名称を示す必要があります。もし、使用されている具体的な原料がこのリストに含まれていないと、中国で登録または届出された製品に使用されている証拠材料を提供しなければなりません。
証明資料には、すくなくとも以下の内容を含まれます。
原料メーカーから原料の説明、及び原料を購入するための会社の購入証明書;
その原料を使用した制品の登録・届出情報、配合・生産記録など。
5、出所不明な原料
中国名称の欄に「**」が付いている原材料は、名称の表示が適切でなく、動植物の由来が不明です。この原料を使用する場合は、適切に原料の具体的な名称を表示し、又は中国で登録・届出された製品に使用されている証拠材料を提供しなければなりません。
証明資料には、すくなくとも以下の内容を含まれます。
原料メーカーから原料の説明、及び原料を購入するための会社の購入証明書;
その原料を使用した制品の登録・届出情報、配合・生産記録など。