中国 アンチモン関連品目、9月15日から輸出規制へ
2024-09-03

 2023年8月15日、中国商務省(MoC)と税関総署(GACC)は共同で「公告2024年第33号」を発表し、一部の品目を輸出規制の対象にすることを明らかにしました。輸出規制は2024年9月15日から実施する予定です。

対象品目の内、希少金属であるアンチモンの関連品目が7種指定されています。

No.名称HSコード(参考)
1アンチモン鉱石および原材料2617101000、2617109001、2617109090、2830902000
2金属アンチモンおよびその製品8110101000、8110102000、8110200000、8110900000
3酸化アンチモン2825800010
4トリメチルアンチモン、トリエチルアンチモンおよびその他の有機アンチモン化合物2931900032
5アンチモン水素化物2850009020
6インジウムアンチモン2853909031
7金-アンチモンの製錬分離技術/

 アンチモンは軍事、航空宇宙、印刷、防炎用途に不可欠な非再生可能な戦略的鉱物資源であり、代替が困難です。国内外で供給不足の重要な鉱物として分類されています。商務部の関係者はメディアのインタビューで、「中国は国際的な慣行を取り入れ、国家安全保障を強化し、国際的な不拡散義務を履行するために、自国のニーズに合わせた輸出管理を実施している」と述べました。

 共同発表によると、施行日以降、対象品目は政府の審査および承認なしに輸出することはできません。輸出するには、以下の手続きが必要です。

  1. 輸出業者は、事前に省レベルの商務部門を通じて商務部に輸出許可を申請し、関連する申請書類を提出する必要があります。

  2. 商務部は、受領した輸出申請書類を審査するか、関連部門と共同で審査を行い、法定の期間内に許可を付与するかどうかを決定します。

  3. 審査が通った場合、商務部は「デュアルユース品目および技術の輸出許可証」(すなわち輸出許可証)を発行します。

  4. 輸出業者は、この輸出許可証をもって通関手続きを行います。

 違法な輸出は、商務部または税関当局によって関連法規に基づき行政処罰を受けることになります。

規制に関する詳細については、お問い合わせください。
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